活動

2017年12月5日

2017年12月2日に本領域後援により第13回成体脳のニューロン新生懇談会(会場:九州大学)が開催されました

本領域が後援した第13回成体脳のニューロン新生懇談会が、本領域計画代表者・中島を世話人として九州大学で開催されました。この懇談会は、成体脳におけるニューロン新生に関する研究を主軸として、2004年より毎年開催されております。また、本領域からは、領域代表の大隅を始め、中島、今吉が幹事を務めております。今年は人気アイドルグループのコンサートの開催と重なったこともあり、変則的なスケジュールとなりましたが、口頭発表6題、ポスター発表17題、特別講演2題に関して、51名の参加者による活発は討論が行われました。内容も睡眠と学習記憶に関するものから、損傷、てんかん、各種因子に注目したもの、エピジェネティクス機構に着目したものまで幅広くかつホットな話題が提供されました。特別講演1ではUT southwesternのJenny Hsieh博士により、てんかんとニューロン新生の関連についての報告がなされ、特別講演2ではやはり同じUT Southwesternの、最近MITの利根川進博士の研究室から独立された北村貴司博士により、記憶痕跡細胞や位置認識細胞、速度認識細胞の機能について、博士のポスドク自体の苦労話や自身が新たに発見された細胞集団の話を絡めて紹介されました。日本における学会や研究会での英語化は避けられない問題だと思われますが、今回海外からの参加者がいたこともあり、この懇談会では初めて全て英語での発表という試みがなされました。概ねスムーズに進行されていたと思われます。また、若手プレゼンテーション賞には、九州大学・坂井淳彦氏、東北大学・吉川貴子博士、長寿医療センター・田之頭大輔博士が選ばれました。

最後に来年の本懇談会は大阪大学で行われることが報告されました。

ニューロン新生懇談会にて撮影
ニューロン新生懇談会にて撮影