活動

2018年6月11日

Johns Hopkins大学医学部放射線科 大石健一先生ご講演のご案内(事前参加登録不要)

「個性」創発脳A01項目では、発達初期における脳の構造と機能、行動を包括的に捉えて、「個性」がどのように形成されるかを検討しています。このたび、発達期の脳画像について最先端のご研究をなさっているJohns Hopkins大学医学部放射線科の大石健一先生にご講演頂く機会を頂戴いたしました。平均的な発達像と個人ごとの発達のどちらにもまたがったご講演になると思いますので、是非ご参加下さい。

大石先生は7月24日~25日に京都大学で開催される本領域主催の第1回国際シンポジウム「Toward Understanding “INDIVIDUALITY”」にもゲストスピーカーとしてご登壇頂く予定です。

講演題目

発達期の脳を測る

要旨

胎児期から乳児期にかけて脳は著しく発達する。脳の発達を磁気共鳴画像 (MRI)で経時的に観察すると、新生児期には脳の体積は一日約1%の割合で大きくなり、脳のミエリン化が急速に進む様子が観察できる。脳が発達する一般的なパターンとその個人差を知るためには、局所の体積や輝度の変化を定量する必要があるが、刻々と変化していく脳を定量するためには発達脳に特化した技術が必要である。私たちは新生児から乳児期にかけての脳発達を定量する画像解析ツールを開発し、それを用いて正常な脳の発達曲線を作成した。これを元に遺伝子型の違い、胎児期の薬物暴露、早産などが脳の発達に与える影響を計測した例を紹介する。

日時

2018年6月28日(木) 15:00より

場所

東京大学 本郷キャンパス 教育学研究科(教育学部)棟 2階 第1議室)

事前にご連絡を頂く必要はございませんが、ご質問等がございましたら、下記にお問い合わせ下さい。

問い合わせ先

保前 文高
首都大学東京 大学院人文科学研究科
人間科学専攻 言語科学教室
e-mail: fhomae*tmu.ac.jp(*を@に置き換えてください)