活動

2018年8月28日

第41回日本神経科学大会で2領域合同シンポジウムを開催しました

2018年7月26日、神戸コンベンションセンターで行われた第41回日本神経科学大会において、シンポジウム「個性と身体表現の創発に関わる神経機構 Neural basis for emergence of individuality and face-body expression」を開催しました。

このシンポジウムは、本領域と新学術領域・トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築 -多文化をつなぐ顔と身体表現(略称:顔・身体学、代表:中央大学文学部 山口真美教授)との共同企画として行われ、各領域から3名のメンバーが発表しました。本領域からは平松(公募)、菅野(計画研究・分担)、片平(公募)の3名が登壇しました。

顔・身体学は顔と身体を扱ったさまざまな融合研究を推進しており、「顔の認知」や「表情・身体による表現」なども研究対象としています。それら認知や表現の多様性が、どのような文化的背景と発達心理学的要因によって形成されているのかを探ることは、個性の研究にもつながると感じました。今後もより密な領域間連携をしていきたいと思います。

座長

大隅 典子(東北大学大学院医学系研究科、「個性」創発脳 領域代表)
山口 真美(中央大学文学部、顔・身体学 領域代表)→ご都合により渡邊 克巳教授が代行

登壇者

顔の多様性
Diversity of Faces
渡邊 克巳
早稲田大学基幹理工学部表現工学科

顔と声からの感情知覚における文化差とその神経基盤
Cultural differences and its neural basis in emotion perception from faces and voices
田中 章浩
東京女子大学現代教養学部人間科学科心理学専攻

乳児は直視視線プライアを持つか?
Do Infants Have Direct Gaze Prior?
大塚 由美子1、白井 述2
1:愛媛大学法文学部、2:新潟大学人文学部

色覚の多様性に起因する視線パターンと視覚印象の個人差
Individual differences in gaze patterns and visual impressions are attributed to polymorphic color vision
平松 千尋1、高嶋 龍彦1、坂口 寛明1、田嶋 達裕2-3、妹尾 武治1、河村 正二4
1:九州大芸工、2:ジュネーブ大学、3:JSTさきがけ、4:東京大院新領域創成科学先端生命科学

情動表出としてのマウス超音波発声およびその個体差
Ultrasonic vocalizations in mice as emotional expression and its inter and intraindividual differences
菅野 康太(鹿児島大学法文学部人文学科)

行動特性の形成過程における個体差のモデリングのための計算論的アプローチ
A computational approach to model individual differences in developmental trajectories of behavioral traits
片平 健太郎(名古屋大院情報心理)