活動

2018年8月22日

第4回領域会議報告

2019年8月1日(木)~3日(土)におきまして、香川県琴平町の琴参閣にて第4回領域会議を開催しました。105名の領域関係者が参加しました。アドバイザー、学術調査官の先生方にもお集まり頂き、計画班、および、公募班の研究代表者が発表を行いました。今回は第1期の公募研究の継続の方々,公募第2期から新規にご参加の先生方を加え,朝早くから夕方まで44演題ものびっしり予定の詰まった大変タイトなスケジュールでしたが、それぞれの研究班の研究の進捗報告について、大変活発な質疑応答と議論が行われました。また,1日目の夜には57題のポスター発表があり,若い研究者を含めた活発な議論が交わされました。これまでの領域の活動を通して「個性」の研究におけるお互いの理解が深まった分,非常に高いレベルの議論が行われました。2日目の夜の意見交換会では,第2期から新規に公募に加わった研究代表者の皆さんからのフレッシュな「個性」研究に対する多様なビジョンをご提示いただき,大いに盛り上がりました。また,アドバイザーの鍋島陽一先生には、「個性」研究の進め方のみならず,「教科書に残るような」研究をするべきとの,研究そのもののあり方をご指導いただく大変貴重なアドバイスを頂くことができました。これまでの様々な当領域の活動を通じて、領域に参加する個々の研究者がそれぞれ「個性」という学際的なテーマについて一定の方向を見据えた研究を展開し,お互いにその研究について理解し批判できる土壌が醸成されてきたように感じられました。このことは,特に第1期からの研究を継続してきた計画研究班,公募研究班の研究発表における相互の共同研究の多さ,深さに表れていました。一方,新規にご参加になった第2期からの公募研究班では,さらに新しい研究手法,研究テーマが導入され,ますます「個性」研究の厚みが増すように感じられました。今回の会議の期間は短いものでしたが,それらの融合が行われ共通の理解に近づいたことが感じられました。会議の冒頭の大隅代表のお言葉にもありましたが,中間審査を経てさらにパワーアップし,様々な立場の研究者が「個性」研究という研究領域の創出において一層一体感の増した印象を強く残した領域会議となりました。今後も個性創発脳の研究の発展につなげていけるように、領域全体で一丸となって努力していければと思います。

(文責:冨永 貴志)