活動
2020年1月14日
次世代脳プロジェクト 冬のシンポジウム2019にて当領域公募研究代表の征矢 晋吾さん(筑波大学)、細川 大瑛さん(東北大学大学院医学系研究科)、宮下 聡さん(国立精神・神経医療研究センター)の3名が若手優秀発表賞を受賞しました
2019年12月18日(水)~20日(金)に脳科学に関する新学術領域が一堂に会した「次世代脳プロジェクト 冬のシンポジウム」が、一橋大学一橋講堂にて開催されました。
若手研究者によるポスター発表の中から特に優れた発表者に送られる若手優秀発表賞を、当領域公募研究代表の征矢 晋吾さん、公募研究A01鈴木班 細川 大瑛さん(東北大学大学院医学系研究科)、計画研究A02星野班 宮下 聡さん(国立精神・神経医療研究センター)の3名が受賞しました。
●受賞者のコメント
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構
征矢 晋吾
【演題】Deciphering a novel neural circuit in the central amygdala implicated in regulation of social behavior
この度、「次世代脳プロジェクト〜冬のシンポジウム」にて表記のタイトルでポスター発表させていただきました。同じ脳領域を研究されている方だけでなく、分野外の先生と密度の高い討論をすることができ、今後の研究の方向性がより明確になってきたと感じています。
まだ形にこそなってはいないものの、このような賞をいただき、これまで得られたデータから導いた仮説が一定の評価を得られたことはとても嬉しく、今後論文として投稿する上での自信となりました。発表の機会を与えてくださった大隅先生、アドバイスをいただいた「個性創発脳」班員の先生方、所属研究室の皆様にこの場を借りて深く感謝申し上げます。
東北大学大学院医学系研究科 博士後期課程3年
細川 大瑛
【演題】ヒトの個性形成とその神経基盤に関する統合的研究-相貌認知の神経基盤-
2019年12月18日-20日に行われました次世代脳プロジェクト冬のシンポジウムに参加させていただきました。この度は若手優秀発表賞をいただき、誠にありがとうございました。今回評価して頂いた研究をさらに発展させるべく、今後も研究に邁進していこうと改めて身の引き締まる思いです。
ポスター発表の時間は、著名な先生方が私の研究内容にご助言をくださり、今後の研究の方向性を考えることができました。研究分野の異なる先生方からも新しい視座から質問を頂き、改めて自身の研究の社会的意義や本質を考える機会となりました。また、ポスター会場全体で領域を超えた活発な議論や情報共有が繰り広げられていたことが、強く印象に残っています。
シンポジウムでは、これまでの脳科学を一歩前進させるためには新たな視点を積極的に取り入れ戦略的に結びつけていく必要があることを再認識致しました。そして、普段あまり聞けないような、先生方が研究を進めていく中での試行錯誤や課題を克服するための戦略までも垣間見ることができ、とても勉強になりました。
このような素晴らしい会を企画してくださった学術集会代表の東北大学大学院医学系研究科の大隅典子先生を始めとした領域の先生方、本研究をご指導いただき参加の機会をくださった東北大学大学院医学系研究科の鈴木匡子先生に心より感謝いたします。
国立精神・神経医療研究センター 病態生化学研究部
宮下 聡
【演題】CyclinD1による翻訳後修飾を介したタンパク安定化機構が神経前駆細胞の増殖維持に果たす役割
「次世代脳2019 冬のシンポジウム」において 若手優秀発表賞にお選びいただき、誠にありがとうございます。また、多大なるご支援をいただいております「個性」創発脳 大隈代表、学生時代から熱くご指導下さった星野先生ならびに病態生化学研究部の皆様に改めて感謝申し上げます。冬のシンポジウムでは、最先端の研究発表を多く拝見するとともに、各研究分野をリードする研究者の方々の考えに直に触れることができ、とても刺激的な3日間でした。中でも、「第2回USVs研究会」の中で、「”Crazyなidea”かもしれませんが、」と進化に関する興味深い仮説を大隈代表がコメントされていた姿がとても印象に残っています。私もcrazyであったとしても科学的に面白いと思えるideaを常に持ちながら、これからも研究に精進していきたいと思います。