活動

2020年7月2日

新学術領域 「個性創発脳」若手研究者 データ解析・共有基盤創出チャレンジの公募を行いました

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の拡散防止により、全国の研究機関で研究室への参加制限が発生しており、若手研究者(学部生・大学院生・ポスドク・若手教職員等)の研究課題の遂行において、支障が生じている事例が発生しています。そのような中で、自宅勤務中等の時間を有効活用し、新たなデータ解析やデータ共有の、技術・手法・ノウハウ獲得の契機となることを期待し、「個性」新学術領域では、若手研究者が、数理統計解析・バイオインフォマティックスや、データマイニングの手法・技術の習得、データシェアリングプラットフォーム構築に貢献するためのノウハウの習得等を通じて、将来的なステップアップや独立に向けた研鑽の場を提供する目的で、新学術領域 「個性創発脳」若手研究者 データ解析・共有基盤創出チャレンジの公募を行いました。この支援制度を通じて、萌芽的・挑戦的な研究開発を支援し、本領域の目標である「多様な『個性』を創発する脳システムの統合的理解」を推進します。 また、本領域で運営している、国際データシェアリングプラットフォームへのデータ登録を促進し、国際連携が加速することが期待されます。

採択課題

  1. 宮下 聡・リサーチフェロー (星野班)
    個性創出の基盤となる Indirect Neurogenesisを制御する分子機構の解明
  2. 長崎 真治・大学院生 (今吉班)
    神経幹細胞における分化運命決定因子のダイナミックな発現変動が、脳の個性創発に与える影響の解明
  3. 柳下 晴也・大学院生 (佐々木班)
    脳機能の個体差に関与する大脳皮質ニューロンのシングルセルオミクス解析
  4. 蘭子国・学部生 (菅野班)
    マウス超音波コミュニケーションの新規解析指標の評価
  5. 酒井 和哉・大学院生 (冨永班)
    バルプロ酸(VPA)による精子エピゲノム変化を通した継世代影響機構の解明
  6. 田路 矩之・博士研究員  (和多班)
    シングルセル解析データの種間比較から見る個性創発の普遍的神経分子基盤
  7. 佐藤 耕世・研究員  (山元班)
    ショウジョウバエ中枢ニューロンからのPatch-seq 解析手法の技術習得
  8. 鄒 兆南・大学院生 (大隅班)
    転写因子結合プロファイリングによる精神疾患および神経発生に関わる遺伝子発現制御機構の解明
  9. 安藤 瞭・大学院生 (駒木班)
    意識的に制御不可能な現象の発生時に現れる神経活動等に関する数理モデルの構築
  10. 横山 達士・研究員 (坂本班)
    神経幹細胞の遺伝子発現プロファイリングとその電気的活動の解析